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切替えの手順、いつまでにするか、警察に断られたときの請求の方法を解説します
物損事故として届け出た後でけがが分かったら、医師の診断書を警察署に出して、人身事故への切替えを申し出ます。
この記事の結論
- 病院で警察に出す診断書を書いてもらい、事故を扱った警察署に持って行って切替えを申し出ます。
- 切替えの期限は法律にないものの、日がたつほど受け付けてもらいにくくなります。
- 切り替えられないときは、人身事故証明書入手不能理由書を保険会社に出して、けがの賠償を求めます。
切替えは、診断書を持って警察署に申し出る
人身事故への切替えは、医師の診断書を警察署に出して申し出ることで行います。
加害者が切替えに反対していても、被害者が診断書を出せば、原則として受け付けられます。
切替えの手順
- 病院で、警察に出す診断書を書いてもらう
- 自分の保険会社と相手の保険会社に、人身事故に切り替えることを伝える
- 事故を扱った警察署に電話をして、出向く日時を決める
- 診断書を持って警察署へ行き、切替えを申し出る
必要な書類や手続は警察署によって違うので、電話の際に持ち物を尋ねてください。
診断書の作成費用は、後で加害者側に請求できます。領収書を取っておいてください。

期限は法律になく、早めに申し出る
切替えの期限を定めた法律はありません。
法律事務所の解説には、事故から10日以内を目安とするものがあります。
時間がたつほど、けがが事故によるものかどうかが分かりにくくなり、切替えを受け付けてもらいにくくなります。
事故から1か月ほどたつと、警察に診断書を受け付けてもらえないこともあります。
人身事故になった後の警察の記録
人身事故になると、警察は必要に応じて事故の現場で実況見分を行い、その結果を実況見分調書にまとめます。
実況見分調書には、できる限り図面と写真を付けるよう、警察の捜査の規則(犯罪捜査規範第104条第3項)が定めています。
物損事故では、通常、実況見分は行われず、事故の内容を簡単に記した物件事故報告書が作られます。
| 人身事故に切り替えた場合 | 物損事故のままの場合 | |
|---|---|---|
| 警察が作る記録 | 実況見分調書 | 物件事故報告書 |
| 交通事故証明書の表示 | 人身事故 | 物件事故 |
過失割合でもめたとき、実況見分調書は事故の状況を示す資料になります。
相手の運転者は、過失運転致傷罪の捜査や、違反点数による免許の処分を受けることがあります。
切り替えると、被害者にも手間がかかる
警察から実況見分への立会いや事情聴取を求められたときは、その対応に時間がかかります。
人身事故になると、事故について自分にも違反があったとされた場合、被害者であっても違反点数が付くことがあります。
切り替えられないときは、人身事故証明書入手不能理由書を出す
警察に切替えを断られたら、まず断られた理由を尋ねます。
それでも切り替えられないときは、人身事故証明書入手不能理由書を保険会社に出して、けがの賠償を求めます。
この書類は、けがをしたのに、交通事故証明書から人身事故と確かめられないときに出すものです。
ただし、物損事故のままだと、けがが事故によるものと認められにくくなったり、治療の期間を短く見られたりするおそれがあります。
よくある質問
物損事故から人身事故への切り替えはいつまでできますか。
期限を定めた法律はありません。ただ、日がたつほど受け付けてもらいにくくなるので、けがが分かったら早めに申し出てください。
人身事故への切り替えは電話だけでできますか。
電話では、警察署に出向く日時を決めます。そのうえで、診断書を持って警察署へ行き、人身事故への切替えを申し出ます。
人身事故に切り替えると、被害者にデメリットはありますか。
警察から実況見分への立会いや事情聴取を求められたときは、その対応に時間がかかります。自分にも違反があったとされた場合は、違反点数が付くことがあります。
警察に人身事故への切り替えを断られたら、治療費や慰謝料は請求できませんか。
人身事故証明書入手不能理由書を保険会社に出して、けがの賠償を求めることができます。

弁護士に相談するときに用意するもの
診断書の写し、交通事故証明書、保険会社から届いた書面を用意してください。
本稿は一般的な制度の説明です。個別の事案については資料に基づく検討が必要です。

